次元の壁を越え異世界へと侵略を開始したある世界。
その前線基地の一室で、1人の男が机上に立体投影された映像を眺めていた。
そこに映っているのは侵略先の世界で彼らに歯向かい捕らえられた魔法少女。
彼女は強烈な絶頂の余韻から抜け出せず、全身を赤黒い肉の柱に預けてぐったりと項垂れている。

「ふむ、これはしばらくかかりそうだな。
 止むをえん、続きが始まるまで書類でも片付けるか」

そう呟き彼が引き出しに手をかけたとき、映像の端に新たな表示が浮かび上がった。

「研究班からの特別番組、だと……?」

浮かび上がる文字に眉を寄せながら、映像を切り替えるための操作をする。
すると映像が別の部屋のものへと一瞬で切り替わった。
そこは形だけなら先ほどまでの部屋と同じで、床のない長方形の場所だ。
ただし入り口と出口の間の穴に渡されているのは赤黒い柱ではなく、天井付近の高さに渡されたハシゴ状のもの――いわゆるうんていだった。
そして入り口側の足場でルール説明を受けているのは――、

「ほう、この娘は確か――」

せいぜい10歳程度にしか見えない少女だった。
全裸に魔法封じの首輪という格好は見慣れたもの。
だが一般に10代半ばが多い魔法少女の中では、随分と幼い外見の少女だった。
それもそのはず、彼女は魔法少女ではない。

「確か取り込んだ魔力を魔法として行使するのではなく、無意識に身体強化に使っている、のだったか。
 レアケースとして捕らえ研究班が実験体として引き取ったはずだが……」

それがどうしてこうして娯楽用に提供されているのか。
調べるだけ調べてお払い箱になったにしては早すぎる。

「ん、なんるほど、そういうことか」

いぶかしむ彼の顔に不意に苦笑が浮かんだ。
その理由は新たに表示された文章。

「魔力確保のためのアピールとは、あちらも大変だな」

世界の壁を越えるために莫大な魔力を消費したせいで、彼らは現在かなりの魔力不足に陥っていた。
そのせいでこれまでは聖域扱いだった研究班に回される魔力すら削減対象になっているのだ。
それ故こうして研究内容の一端を開示することで、個人的なスポンサーを募っているらしい。
世知辛さに彼が呆れている間にもルール説明は終わったらしく、案内役が部屋から去っていく。
そして残された少女は身軽に最初の横棒へと飛びついた。

「ほう、これは……」

映し出された映像の中で、少女が一気に前進していく。
底の見えない穴に怯えるどころか、その表情は余裕の笑みに満たされていた。
実際その動きには一切危なげがなく、普通の人間の域をはるかに越えていた。
どうやら彼女に対しては魔法封じの首輪がまともに機能していないらしい。

「あははっ、よゆうよゆう!」

聞こえてくる声もあくまで陽気。
まるで本当にアトラクションで遊ぶ子どもだ。
だが、このままなら確かに数分とたたずゴールされてしまうだろう。

「だが、そうはいかないのだろう?」

無論こちらの声は向こうに届かないことを承知の上で男が呟く。
するとそれに呼応するように少女の前方に魔法陣が浮かび上がった。

「――ん?」

起きた変化に少女が一旦進む手を止める。
次の瞬間――、

「おわっと!」

魔方陣から飛び出した球体が一直線に少女に向かい、彼女はそれを身を捻ってかわした。

「へぇ、ちょっとは楽しくなってきたじゃん」

少女の表情が陽気なものから挑戦的なものへと変わる。
ニィッと肉食の野生動物を髣髴とさせる笑みを浮かべながら、少女は前進を再開させた。
次々と浮かび上がる魔方陣から矢継ぎ早に射出される球体。
サイズはちょうど少女の頭と同じくらいか。
それらを縦横無尽に全身を振り、捻り、時には片手を離しすらして回避していく。
それでいて着実に前進を続ける姿は一種芸術的と言えた。
飛び散る汗の雫までもが神々しさを演出しているかのようだった。

「ふっ、くっ――っと、さすがに、これは」

それでも神業的な身のこなしでかわし続ける少女の表情から、徐々に笑みが消えつつあった。
進めば進むほど発射ペースはますます早くなっている。
これまでかわし続けているだけでも奇跡的といえた。
だが、それもついに限界を迎えたようだ。

「くっ、このっ!」

どうやらかわし続けるのは不可能と判断し、避けきれないのは弾く方針に変更したらしい。
鞭のようにしなやかな足が飛来する球体に振り下ろされる。
それは過たず球体を直撃した。
その瞬間響いた音は、少女が想像したものとは全く違っていた。
男もまた乾いた音が響くとばかり思っていたのだが、実際に耳に届いたのはひどく粘着的なもの。

「ひ、ひあ、なんだこれぇ!?」

少女が動揺も露に叫び声をあげる。
だがそれも無理はなかった。
なぜなら蹴り飛ばすはずだった球体が足にへばりついているのだ。
しかもそれはもはや球形ですらなかった。

「くぁ、きもち、わるい……こ、これ、タコ!?」

彼女の引き締まった右足にへばりついているもの、それは頭の下に無数の触手を持つ生き物だった。
それがぬめり光る触手を絡みつかせてしがみついているのだ。
良く見ればその触手の表面には吸盤らしきものも並んでいる。

「この、はなれろぉ、はなれろよぉ!」

顔を引きつらせながら足を振り回す少女だが、つま先からふくらはぎのあたりまでしっかり絡みつかれているせいで、まったく剥がれる気配がない。

「こ、このぉ!」

予想外の事態とぬめる触感にパニックに陥ったのだろう。
次に少女がとった行動は自分で自分の首を絞めるものだった。
よりにもよって、あいている左足で蹴り落とそうとしたのだ。
これには見守る男も失笑を禁じえない。

「ああぁ!?」

案の定、左足まで絡めとられる少女。

「あ、ああ、く、ちょ、ちょっとまってよぉ!」

両足をまとめられた少女に対し、一旦は止んでいた砲撃が再開される。
少女は唇を噛み締めながら全身を振りたくって回避運動を再開させる羽目になった。
それでも重りをつけられた上に足を別々に動かせないせいで、その動きには以前ほどの精彩がない。
操作している側がいたぶるつもりなのか、射出ペースが抑えられているおかげで辛うじて避けられているが――、

「ひ、ひぃい、きもちわるいくすぐったいきもちわるぃぃ」

ただしがみつくだけでなく、あまった触手で特に敏感な足裏を這い回られて集中力まで乱されてしまう。

「――!? な、なんか固いのが足の間にっ!」

どうやら触手に包まれた足の中で何か変化が起こったらしい。

「ご、ゴリゴリしてるぅ!?」

見えない分恐怖が倍増しているのか、少女は半狂乱で頭を振りたくる。
それでも回避運動だけは続けているのはさすがと言えた。

「ひっ、熱い、なんか熱いよぉ」

と、それまでどんなに足を振ってもびくともしなかった触手生物が、ずるりと滑り落ち穴の底へと落下していった。
そして数分振りに解放される少女の両足。
その足は透明な粘液で濡れひかり――、

「なんだよ、これぇ!?」

そのふくらはぎの内側部分には、ゼリー状の黄ばんだ白濁液がこびりついていた。
「なになに、あちらの世界のタコをベースに作った生物“ホクサーイ”か。
 あいかわらず妙なものを……」

映し出された少女の姿の脇に、触手生物の解説が浮かび上がる。
それによれば、この生き物は触手の根元に口の代わりにペニスがついているらしい。
どうやら1匹目は足の間に挿入して射精したようだ。

「く、うう、きもちわるいよぉ」

当然のそんな解説など見えない少女は、目に涙を浮かべながら正体不明の白濁をこそぎ落としている。
その彼女の目の前数十センチという至近距離に、突如として新たな魔法陣が出現した。

「ひっ――!? もぐぅぅぅぅう!?」

飛び出したホクサーイが避ける間もなく顔面に直撃、そのままへばりついてしまう。

「――――――っ! ――――――!?」

顔全体を覆われ、無数の触手でがっちり頭部をホールドされては、どんなに首を振ったところで剥がれるはずもなかった。
呼吸すら封じられ、むなしく足をバタつかせる少女。

「げぇぇ、はぁっ! うげぇ、ごほっ、にがぁ……」

やがて満足したホクサーイが顔から滑り落ちると、少女は激しくむせながら空気をむさぼリはじめる。
そのめいっぱい大きく開けられた唇からは唾液と精液の混合物がぼとぼととあふれ出し、瞳からは大粒の涙が次々に零れ落ちていた。
「うあぁん!? もう、やだぁ!」

今度は背後から臀部にベチャリ。
肉付きの薄い尻にはりついたホクサーイはぐにぐにと表面をはいずるだけでなく――、

「うひぃぃ、は、はいってぇ!?」

少女の可憐な蕾にまで、まとった粘液のぬめりにまかせて触手を進入させる。

「はぎぃ、ひ、そんな、そんなとこだめぇ!」

排泄のための穴をほじられるという初めての経験に悶絶する少女。
必死に歯を食いしばり閉め出そうとしても、軽い酸欠状態に陥っているせいか触手のなすがままになってしまう。

「あっぎいいいぃぃい!?」

そしてついにはペニスまでも受け入れることになってしまった。
触手とは全く違う太さと固さ。
引き裂かれるような激痛に目を見開き悲鳴をあげる。
その責め苦から少しでも逃れようとしたのだろう、無意識の内に前に差し出された秘部を、非情な責め手は見逃さなかった。
それを自分から差し出していると判断したかのように、そこにもホクサーイが射出される。

「あ、あああ、ああああ!?」

もはや避けられるはずもなく、無防備な腰を前後から挟まれてしまう。

「もう、もうやめてぇ、もうおかしくなるぅ!」

淫猥な下着に敏感な股間を余すところなく責め立てられ、狂ったように少女は全身を振りたくる。
そんな彼女に止めをさすように、少女の小柄な体を覆いつくすように無数の魔法陣が浮かび上がった。
その絶望的な光景に少女が顔を引きつらせた直後、その全身を夥しい数のホクサーイが埋め尽くしていく。
もはや外見だけではホクサーイの集合体にしか見えなくなってしまった少女。
その全身が大きく何度も振れた後、一転してピンと伸びきり小刻みに振動を始めた。

「ふぐ、もご、おおおおおおあああああ!!」

そしてその痙攣が過ぎ去った後、ついに小さな拳から力が抜け――、

「―――――――ッ!」

次の瞬間、彼女は卑猥な触手生物に包まれたまま、暗い穴の底へと落ちていったのだった。

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